■自然がつくった景色に感動するのは多くありますが、人工的につくられたものはある種自然への冒涜のように思えてなかなか支持する気にならないものです。が、この鹿島港を見ているとそれらを越えて、人間の偉大な営みにある種の神々しさを感じてしまいました。かつては鹿島灘の美しい砂浜だったところが、２０万トン級のタンカーが通る巨大な人口港に変貌しました。
■鹿島港に外洋から入った正面にある港公園には高さ５５ｍの展望台がそびえ立ち、イカリのような形に南北に広がる鹿島港を真ん中から見ることができます。周囲の芝生と木立のある公園では、サッカーの町鹿島らしく子どもたちがボールを追っていました。釣り竿が海に向い外遊魚も入ってくるとのことです。
■工業地域のど真ん中にある公園なんて、悪臭がただよって、海は真っ赤でという１９６０年代〜７０年代の公害列島のイメージがありましたが、杞憂に終わりました。おいしい海の風、青い海、偶然かもしれませんが、公園と工場が共存していました。（反対の時もあるんでしょうが）
■展望塔は入場料１９０円 通常この手の展望塔は安全のためにガラス越しにしか外を見ることができませんが、ここは、完全に屋上状態で空気と景色を存分に楽しめます。
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