| 絶景を走る 日本百名道 ２０２２ ＪＡＰＡＮ ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＲＯＡＤ ＢＥＳＴ １００ |
| やまなみハイウェイ |
| 九州 ＫＹＵＳＨＵ Ｙａｍａｎａｍｉ ｈｉｇｈｗａｙ |
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| くじゅう連山は大分県玖珠（くす）郡九重(ここのえ)町と竹田市久住（くじゅう）町の境界に位置する山々の総称で、最高峰は九州本土最高峰でもある中岳 (標高1,791m）である。呼び名については「久住」ＶＳ「九重」の論争があったが、久住町と九重町の合意で、ひらがな表記で「くじゅう連山」とすることになった。単独で山を呼ぶ場合は久住山も用いられているようだ。地名の読み方は複雑である。由布岳南西に広がる温泉リゾート湯布院の水分峠から、くじゅう連山を貫くように走り阿蘇の一宮町を結ぶ県道１１号が、九州随一、日本でも屈指の爽快ワインディングロード『やまなみハイウェイ』である。 |
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| 湯布院から穏やかな森林地帯を走り終えると、突然視界が開けくじゅう連山を望む広大な飯田高原にはいり、阿蘇外輪山を駆け降りる変化に富んだ道路は、ドライブ心をくすぐる珠玉の快走路だ。総延長約５０㎞の中で、一番の快走部分は朝日台から始まる飯田高原だ。とりわけ噴煙が上がる久住山に突き進む長者原（ちょうじゃばる）の直線道路は有名で、迫力ある景色は何者にも代え難い魅力を持っている。ぜひ早朝車の少ない時間帯に走りたい。もちろん撮影も。飯田高原周辺は、やまなみハイウェイの中でレジャー施設や飲食関係のお店が一番充実している。日程的に余裕があれば、ゆったりと自然に触れ合う時間を確保するとよいだろう。 |
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| 長者原を過ぎ、急勾配のタイトコーナーを登り、牧ノ戸峠から南は、いよいよ阿蘇山を見ながら雄大な高原を走るコースになる。「阿蘇山」は単体の山ではなく根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳などを総称した呼称で、五つの岳を総称して阿蘇五岳と呼ばれている。緑のじゅうたんを敷きつめた草原の道をかいくぐって外輪山に向う。沿線には牧ノ戸展望台、やまなみハイウェイ展望台なとがあり、いずれも素晴らしい景色が広がる場所だ。そして外輪山を下るところにある城山展望台からは、阿弥陀仏が横たわる涅槃像（ねはんぞう）の阿蘇の全景が目の前に現れる。初めてこの道を走ると、ここは日本かと必ず思うくらい、北海道とはまた違う雄大な大自然を感じる。日本の北と南に絶景道路が待っている。 |
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