| 絶景を走る 日本百名道 ２０２２ ＪＡＰＡＮ ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＲＯＡＤ ＢＥＳＴ １００ |
| 奥多摩周遊道路 |
| 関東 ＫＡＮＴＯ Ｏｋｕｔａｍａ ｒｏａｄ |
| |
 |
| 東京は大都会で山は少ないというイメージがあるが、実際は、東京の４割が山林地帯（森林）である。東京の西部奥多摩地域は、奥多摩湖が織り成す雄大な自然美、遠く都心の市街地を望める眺望、四季折々の変化に富んだ景観は、都民の憩いの場でもある。埼玉県・山梨県と県境を接する奥多摩に、都最高峰２０１７ｍを誇る雲取（くもとり）山が鎮座している。尾根沿いに西に向うと秩父の山々をへて山梨県の清里にも通じる。かつての人気リゾート清里は、戦前(１９３８年)東京の水確保のための小河内ダム建設で水没する丹波山(たばやま)村の住民２８家族が移住して、火山灰による酸性土壌の不毛の地を開拓した場所なのである。（ポール・ラッシュは北側地域）奥多摩周遊道路は、奥多摩町と檜原村を結ぶ19.7kmの都道で、１９７３年4月に東京都初の有料道路として開通し、１９９０年から無料化された。 |
|
 |
| 東京の定番日帰りドライブ道路で、青梅街道の三頭（みとう）橋から檜原（ひのはら）村数馬(かずま)までがかつての有料道路区間で、無料化となった今も走行には時間制限がある。この区間の両端に小河内ダムと都民の森があり、週末は家族連れで賑わう。近年は、東京国体や地元自治体の自転車レースにも使用されたことから、自転車コースとしての人気も高まっている。 |
|
 |
| 道路は中速のワインディングロードで、全線を通じて走りを堪能できる。天気のいい週末には走りを目的とした車やバイクが集中するので、運転には十分に注意する必要がある。絶対にセンターラインをオーバーして曲がることのないようにしたい。景色がいいのは何カ所かある駐車場からだけなので、走りながら展望を楽しめる道ではない。首都圏のバイクツーリングのメッカで、奥多摩周遊道路から丹波山を経て柳沢峠から山梨塩山に抜けるルートは有名。そして、１日の最後は富士山と夜景で有名なほったらかし温泉というのが定番。 |
|