中国地方でも有数の弥栄ダムを過ぎてしばらくすると、左側に美しい斜張橋の弥栄大橋が見えて来るのでそちらに向う。橋の真ん中が山口県境となっている。橋を渡ったところ周辺が観光地となっていてやや老朽化しているがレジャー施設やお店がある。紅葉はなかなか綺麗で写真撮影したくなるお薦めの場所だ。

　弥栄ダムから小瀬川ダムの区間が最初のお薦め区間である。ダム湖や小瀬川の景色が見える場所は少ないが、やや高台の山裾を走る道路は直線からほどよいカーブが続く快走路だ。春は新緑、秋は紅葉の景色を楽しみながらドライブができる。

　小瀬川温泉から北がこの道の最大のハイライト区間だ。温泉から先はカフェやレストランが点々と並ぶが、それが終わると羅漢渓谷沿いを走る快走区間が迎えてくれる。小瀬川を何度も跨ぎながらヘアピンカーブが連続し道の駅スパ羅漢に到着。ここで休憩タイム。ドライブの帰りに立ち寄るなら日帰り温泉もお薦め。紅葉のシーズンは渓谷の白い岩と赤い樹木のコントラストがとても美しい。そして道の駅からが本当の快走区間。緩やかな登りのヘアピンカーブが連続する深い渓谷の中を走る道は本当に気持ちいい。走りを楽しむなら車両の少ない平日がお薦めだが、週末でも午前中の早い時間なら充分にドライブを楽しむことはできるだろう。峠を登り寂地峡方面との分岐からは魅惑の直線道路が待っている。

　吉和ＩＣ入口を過ぎると、道路は中国道と並走しながら戸河内に向う。同じ高度を横並びで走ったり橋脚の下を連続して交差するなど、その絡み具合は半端無い。高速道路と並走する国道は、東海北陸自動車道の飛騨清見ＩＣから荘川ＩＣの国道１５８号線があるが、国道１８６号は比類無いレベルだ。筒賀の集落までは民家も極小、交通量も少ない快走区間だ。