| 絶景を走る 日本百名道 ２０２２ ＪＡＰＡＮ ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＲＯＡＤ ＢＥＳＴ １００ |
| 角島大橋 |
| 中国 ＣＨＵＧＯＫＵ Ｔｓｕｎｏｓｈｉｍａ ｂｒｉｄｇｅ |
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| 本州の西端、山口県下関市の日本海上にある角島周辺の海は、貝殻が砕け散った残骸が海底に堆積した白い砂で覆われている。さらに海水が美しく澄み切っているため、太陽光の加減でエメラルドグリーンから紺碧色まで微妙に色合いが変化していくという。美しい海の向こうの離島は、上空から見ると島の東西にある牧崎（東）と夢崎（西）の2つの岬が、ウシの角のように突き出していることから角島と呼ばれたという。かつて、フェリーでしか往来できなかった角島に、２０００年に当時無料で渡れる一般道の橋としては日本トップの１７８０ｍを誇る角島大橋が開通した。角島大橋は、長門海岸国定公園内に位置することから、橋脚の高さを抑え、周囲の景観に配慮した構造となっており、自然環境保護の努力が認められ、２００３年には「土木学会デザイン賞２００３」の優秀賞を受賞している。 |
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| 開通後に映画「四日間の奇蹟」の舞台となり注目を集め、多くの自動車メーカーが角島大橋をＣＭロケ地として採用した。南国リゾートのような白い砂浜とコバルトブルーの海が広がる絶景がSNSで話題となり、またたく間に日本トップクラスの絶景ポイントとして紹介されるようになった。コバルトブルーの海に映える最も美しい角島大橋を撮るには、西向きで順光撮影のできる本州側が適している。海土ヶ瀬公園（あまがせ）の展望台や道路上の丘の道には多くの観光客が集まってレンズを向けている。昼間はもちろん角島に沈む夕陽と橋もまた素晴らしい。橋を渡ると、美しい海水浴場や歴史ある角島灯台など、多くの観光スポットが迎えてくれる。
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| ２０００ｍにも満たない橋を、日本百名道のひとつにすることは、なかなか勇気のいることだ。しかし一度でも快晴の角島大橋を見た人ならば、絶景道路として何の疑問も出ないのではないだろうか。角島大橋の特筆すべき点は、展望台から見た美しさだけではない。まるで高速船の２階席にいるような感覚は、高度の高い他の巨大吊橋ではとうてい味うことはできない。橋脚が低いために運転席と海が近く、日本海の波音がドライバーに聴こえてくるようである。そういう意味でも日本でも希有なドライブ体験ができる橋なのである。
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