| 絶景を走る 日本百名道 ２０２２ ＪＡＰＡＮ ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＲＯＡＤ ＢＥＳＴ １００ |
| 大山環状道路・大山蒜山スカイライン |
| 中国 ＣＨＵＧＯＫＵ Ｄａｉｓｅｎ ｒｏａｄ Ｄａｉｓｅｎｈｉｒｕｚｅｎ ｓｋｙｌｉｎｅ |
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| 中国地方最高峰１７０９ｍの大山（だいせん）は、１９３６年日本で3番目の国立公園となり、その後１９６３年に蒜山地域（ひるぜん）、隠岐島（おき）、島根半島、三瓶山（さんべ）地域が追加指定され現在の「大山隠岐国立公園」となっている。富士山とは異なる複成火山で、古期の成層火山と新規の鐘状火山で構成されている。後の小爆発や烈しい侵食と崩落は、なだらかな傾斜の西側の風景とは異なる、南壁や北壁の急崖をつくっていった。西日本最大級の大山のミズナラ混合林とブナ帯には、１０００種を越える昆虫や日本に生息する野鳥の種類の3分の1が生息すると言われている。また、軟水の栄養豊富な地下水は田畑や海水を潤し、天然水としても活用されている。この大山を周回する県道３０号、３４号、４５号、１５８号を大山環状道路と呼んでいる。 |
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| 山体の大きい大山は周囲からいくつもの登山道路が走っているが、走り応えがあるのは日本海側の入り口となる地蔵峠から鏡ヶ成（かがみがなる）、鍵掛峠を経由して大山寺付近までの区間。その間大山は南壁の荒々しい姿から伯耆富士（ほうき）とよばれる美しい山様に変化していく。圧巻は鍵掛峠からの大山南壁の景色で、屏風のような切り立った崖が目の前に現れる。紅葉時には周辺は大渋滞し、峠の駐車場は常時満車になるので早朝を狙うしかない。鍵掛峠から先は、道路はやや狭くなりブナの樹林帯の中を走りヘアピンカーブが連続する。なお、２０２２年８月現在、環状道路は災害復旧の整備があちこちで行われており、一方通行区間もあるので注意が必要だ。しかし、そのおかげで、一部区間の拡幅や路面状況は劇的に改善され、大変走りやすくなっている。 |
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| 大山南西麓には大山広域農道、大山道路と呼ばれ松並木が美しい県道２４号、県道５２号などがあり、どれも大山を眺望しながら快走できる魅力的な道だ。また、東からは、蒜山ＩＣを出て国道４８２号を東に向かい、スポーツ公園を起点とする県道４２２号は、北海道並の牧場と畑の中を走る直線道路が中心の道路が魅力だ。途中道の駅蒜山高原やジャージーランドがあり、蒜山大山スカイラインにつないで鬼女台（きめんだい）、鏡ヶ成に至る高速ワインディングを楽しめるルートになる。なお最近話題の江島大橋（べた踏み坂）は、大山道（県道２４号）を下って国道４３１号で３～４０分ほどの島根県境にある。インスタで紹介されている写真の撮影は、大根島の周回道路から３００ｍｍ以上の望遠レンズが必要である。 |
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