絶景を走る 日本百名道 2022 JAPAN BEAUTIFUL ROAD BEST 100 |
せせらぎ街道 |
中部 CHUBE Seseragi road |
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風情ある古い町並みを残し、国内のみならず海外からの観光客に人気の高山市は、仏ミシュランの実用旅行ガイド『ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』では必見の観光地として3ツ星を獲得している。一方、郡上八幡は長良川の上流に位置し、清流の文化を育みながら職人町、鍛冶屋町などの城下町の風情を感じさせてくれる。この歴史的な価値の高い飛騨高山と郡上八幡を結ぶ全長約65kmの郡上街道(飛騨街道)の愛称がせせらぎ街道で、県道73号、国道257号、国道472号で構成されている。 |
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ルート中、人工物が無くなる西ウレ峠周辺がもっともその魅力を醸しだしている。東海北陸自動車道が飛騨清見インターまで開通するまでは、郡上八幡・岐阜方面から高山市内をつなぐ主要アクセス道路で、多くの自動車が行き交う交通量の多い道だったが、開通後は交通量が減少しドライブにはもってこいの道になった。
せせらぎ街道の名のとおり、川上川(峠北)と馬瀬川(峠南)の渓流沿いに走る道路は大変よく整備され路面状況は最上レベル、信号がなく、ヘアピンの少ないゆるやかなカーブが続く快走路なので安心して走ることができる。移り変わる景色は季節によっても表情を豊かに変え、ドライバーやライダーを楽しませてくれる。白樺林・カラマツが続く渓流を見ながら走っていると、何かほっとするような癒しを感じさせてくれる道だ。 |
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新緑や紅葉の中を走るのは風情があっていいのだが、紅葉時に渋滞というやっかいなものがくっついてくる。時間をずらしたり、緑深まる夏は車も少なく渓流沿いに駐車場があり、川沿いで水遊びを楽しむのもよいだろう。集落が点々とするめいほう高原以南も、日本の農村の原風景を感じるのどかな景色が続く道だ。國田家の芝桜は、4月下旬からGWにかけて満開になり、甘い香りのするピンク色の絨毯を敷き詰めたかのような圧巻の景色が広がる。郡上八幡は桜の名所が点在しており、1595年に築城された「郡上八幡城」もその一つ。映画にもなった「郡上一揆」の舞台として歴史的な町並みが残されているので、のんびりと町を散策したい。
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