絶景を走る 日本百名道 2022 JAPAN BEAUTIFUL ROAD BEST 100 |
笹川流れ |
中部 CHUBE Sasagawanagare |
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澄み切った碧い海が美しく、高い透明度を誇る笹川流れ。11km続く海岸には、日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、岩礁や洞窟など変化に富んだ風景が広がり、豪壮な景観は国指定の名勝及び天然記念物となっている。その名は、岩の間を盛り上がるように流れる潮流を、中心地笹川集落の名にちなんでつけられた。新潟県の村上市から鼠が関(ねずがせき)までの国道345号線を笹川流れと呼んでいる。 |
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笹川流れは砂浜と奇岩が交互に続く変化に富んだ道で、岩の下をとおるトンネルなどが連続する美しい海岸道路だ。走行ルートは、海岸側を走る北行きが逆光にもならないのでお薦めだ。村上市の中心街を抜け、岩ヶ崎を過ぎて羽越本線と交差する陸橋上からは、これから始まる笹川流れの、情感溢れる旅を予感させてくれる雄大な景色が広がる。しばらくは日本海を間近に見ながら小さな漁村をつなぎ、奇岩の下を通るトンネルなど快適なシーサイドツーリングが続く。
道の駅『笹川流れ』から北が、奇岩奇勝が続く海沿い区間になる。お薦めは眼鏡岩付近で、小さいが駐車スペースもある。道路脇の海岸には巨大な岩岩がそびえ立ち、ここから見る夕陽はとても美しい。さらに北にある蓬莱山(ほうらいさん88m)の巨大な岩周辺は砂浜が広がって爽やかな場所だ。 |
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お薦めは夏だが海水浴客が移動する時間を避けて昼間の時間を狙うか、可能なら週末をはずして走りたい。また、日本海の荒波を感じる冬も荒涼感があって味わい深いツーリングができる。日本海だから奇岩の間に沈む夕陽の美しさは格別だ。山岳スカイラインのような、心震わせるアップダウンのある道があるわけでもない。でもこの道を走っていると心の中が穏やかになってしまう不思議な道だ。それは、美しい海と奇岩奇勝の続く自然の中に、漁村が点在し、人々の生業を感じるからではないだろうか。人間と自然が見事に調和した国内屈指の心温まるシーサイドロードが笹川流れだ。 |
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