| 絶景を走る 日本百名道 ２０２２ ＪＡＰＡＮ ＢＥＡＵＴＩＦＵＬ ＲＯＡＤ ＢＥＳＴ １００ |
| 富士山スカイライン |
| 中部 ＣＨＵＢＥ Ｆｕｊｉｓａｎ ｓｋｙｌｉｎｅ |
| |
 |
| 富士山には４つの五合目がある（富士宮、御殿場、須走、富士吉田）。その中で最も標高が高い２４００ｍを誇り、伊豆半島を臨む太平洋側のダイナミックな景色が広がるのが富士宮五合目である（別名新五合目、富士山表口五合目）。ここは、江戸時代中期の1707年に起こった噴火によって生まれた宝永火口見ることができる。 富士山スカイラインは、御殿場から自衛隊東富士演習場を突っ切り、東西を走って富士宮までつなぎ、さらに富士宮五合目へ向う登山区間を含んだ道路である。 |
|
 |
| 御殿場の国立中央青年の家から、しばらくは富士山に向う直線道路が続いた後、連続するタイトなヘアピンコーナーを登っていくと御殿場五合目の分岐がある。さらに進みフジヤマリゾート分岐のすぐ先の水が塚公園に着く。ここからは宝永火口のある富士山が目の前に佇む。東京方面や山梨方面からは絶対に見ることのできのない穴の空いた富士山を眺望する。レストハウスがリニューアルして「森の駅富士」になりトイレを含め充実した。さらに西に向かい登山ルート分岐から、いよいよつづら折りの急勾配のタイトなワインディングが始まる。一般には山梨側の富士スバルラインが有名だが、無料走行と富士山に向って走り駿河湾を見下ろすこの登山区間の眺望は素晴らしい。特に南向きで富士山は順光になるので撮影にも最適だ。原則登山ルートは全線駐車禁止だが、七曲がりや、写真撮影地に狭いが車両を停められるガード脇のスペースはある。そして終点の五合目駐車場は一方通行になっているのでぐるりとまわって空きを探す。ここは強風の場合が多いので、ドアの開閉には充分注意したい。ここからは伊豆半島と駿河湾、静岡方面の景色が眼下に広がる。
|
|
 |
| 五合目から登山路を２０分歩くと六合目、さらに１０分で、壮大な地殻変動のパワーを感じる宝永火口のど真ん中に入ることができる。富士山頂登山は厳しくても、ここまでなら何とかなるかもしれない。大変残念なことに「富士宮口五合目レストハウス」が、冬季閉鎖中の登山者侵入による火災で使用不能になり解体されることになった。２０２２年夏は地元の富士宮市がプレハブの休憩所や仮設トイレを設置して来訪客に対応しているが、現時点では再建の見通しは立っていない。登山ルートを下り富士山スカイラインの富士宮側（西）に走っていくと、途中に広域基幹林道 富士山麓線が十里木までつながっており、直線で高速ワインディングが楽しめるので、時間があればそちらも一緒に楽しみたい。 |
|